【季節のからだメモ】vol.4
季節の変わり目にだるいのはなぜ?
―自律神経と呼吸の深い関係

はじめに
「朝からなんとなく体が重い」「日中に眠くて集中できない」――こんな不調を感じやすいのが、9月の季節の変わり目です。 夏の疲れが残っているうえに、朝晩と日中の気温差も大きく、体のリズムを整える神経が乱れやすくなるのです。
自律神経は体のリズム係
自律神経とは、体を「活動モード」にするスイッチと、「休息モード」にするスイッチのこと。
活動モード(交感神経):日中に働きやすく、体をシャキッとさせる役割
休息モード(副交感神経):夜やリラックス時に働き、回復を助ける役割
季節の変わり目は気温や気圧の変化が大きく、この切り替えがうまくいかないため、だるさ・頭痛・肩こり・不眠といった不調が出やすくなるのです。
呼吸で自律神経を整える
実は、自律神経を整える方法のひとつが「呼吸」です。
浅く速い呼吸は、体を緊張モードに傾けやすい
深くゆったりした呼吸は、体をリラックスモードに導いてくれる
つまり「深呼吸するだけ」で、体のスイッチを切り替えるサポートができるのです。
姿勢が呼吸を決める
ところが、猫背や長時間のスマホ・デスクワークで胸やお腹まわりが硬くなると、呼吸は浅くなりがちです。
その結果、体がずっと緊張モードになり、疲れやすさやだるさが取れにくくなります。
まとめ
9月の体の不調は、季節のせいだけではなく「呼吸の浅さ」にも原因があります。深く呼吸できる体を作ることが、自律神経を整え、だるさを解消する第一歩です。
次回の「カイロ先生のストレッチなび」では、胸を開いて深い呼吸をしやすくするストレッチをご紹介します。ぜひ楽しみにしていてください!
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。