【カイロ先生の体なび】vol.17
腰痛のカギは“腸腰筋”にあり?
はじめに
みなさんは「腸腰筋(ちょうようきん)」という筋肉をご存じでしょうか?
普段あまり聞き慣れない名前ですが、実は腰痛や姿勢のゆがみに深く関わる、とても重要な筋肉なのです。
腸腰筋は腰の骨(腰椎)からと骨盤の内側から起こり、太ももの骨(大腿骨)までつながっています。
体幹と下半身を直接つなぐ唯一の筋肉で、歩く・立つ・姿勢を保つといった日常動作を支える「縁の下の力持ち」です。
腸腰筋を痛めやすい場面
- デスクワークで長時間座りっぱなし
- 急なダッシュやキックなどスポーツでの動作
- 重たい荷物を持ち上げる中腰姿勢
こうした動きや姿勢では腸腰筋に大きな負担がかかり、硬くなったり炎症を起こしたりすることがあります。
腸腰筋を痛めるとどうなる?
腸腰筋が弱ったり硬くなると、次のような不調が出やすくなります。
- 腰の奥にズーンと響くような痛み
- 股関節の動きの制限や違和感
- 骨盤の前傾による反り腰や猫背
- 歩行時のバランスが悪くなる
「腰の奥がつっぱるような痛み」を感じる場合は、腸腰筋が原因のひとつかもしれません。
まとめ
腸腰筋は体の奥深くで、姿勢や動きを陰ながら支える重要な筋肉です。腰痛の背景に、この腸腰筋が隠れていることも少なくありません。
次回のコラム(土曜日)は、この腸腰筋をやさしく伸ばす 静的ストレッチ と AISストレッチ をご紹介します。腰痛予防や姿勢改善に役立ててみてくださいね!
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
