【カイロ体験レポート】vol.01
胸の痛み・肋間神経痛の症例解説
はじめに
胸の側面や背中に、鋭い痛みが走ると訴える40代女性の患者さん。
デスクワークで長時間前傾姿勢が続くことも多く、「深呼吸や咳で痛みが強くなる」とのことでした。
原因と鑑別
肋間神経痛は、肋間神経周囲の筋肉の緊張や胸椎の可動性低下などによって引き起こされることがあります。しかし、同じような痛みでも鑑別が重要です。
帯状疱疹(ヘルペスウイルス)
- 初期は痛みだけで皮疹が出ないこともあり、肋間神経痛と間違えやすい
- 数日〜1週間後に赤い発疹(水ぶくれ)が出る
- 発疹や痛みが強い場合はすぐに医療機関での診察が必要
心臓や肺の疾患
- 胸の痛みや息苦しさを伴う場合は注意
カイロプラクティックの視点
この患者さんの場合、胸椎の可動性低下と肋間筋・肩甲骨周囲の緊張が痛みの原因と考えられました。
- 胸椎の調整で可動性を改善
- 肋間筋や肩甲骨周囲の筋肉をほぐす
- 生活指導(姿勢改善やこまめなストレッチ)
結果、深呼吸や咳による痛みが軽減し、日常生活での不快感が改善しました。
セルフケアのポイント(軽症向け)
- 胸郭を広げるストレッチ
- 肋間筋を意識した深呼吸
- 肩甲骨を動かす軽いエクササイズ
まとめ
肋間神経痛は比較的身近な症状ですが、帯状疱疹や心臓・肺の疾患との鑑別が重要です。 生活習慣や姿勢改善、胸郭周囲の筋肉ケアで痛みが和らぐ場合もありますが、異常を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
