首の骨棘は本当に神経に当たっているの? ― 痛みの正体とアライメントの関係
はじめに
最近、「首が痛くて病院に行ったら“骨が出っ張って神経に触れている”と言われた」という相談が増えています。
骨がトゲのように飛び出していて、そこが神経に刺さっている――そんなイメージを持って不安になる方も多いでしょう。
しかし実際には、骨棘(こっきょく)そのものが痛みの主役ではないことが多いのです。
今回は、首の骨棘と痛みの関係、そしてカイロプラクティックでできることを分かりやすく解説します。
骨棘は“異常”ではなく、身体の防御反応
骨棘は、関節に長期間ストレスがかかったときに身体が行う「補強」のようなものです。
姿勢の乱れや可動域の低下が続くと、関節は不安定になり、骨を増やして支えようとします。この“補強材”が骨棘です。
つまり、骨棘=悪者 ではありません。
身体はあなたを守るために骨棘を作っているのです。
骨棘が神経に触れるかどうかは“首の角度”で決まる
「骨棘が神経に触れている」と説明されることがありますが、実は骨棘の大きさよりも“首の骨の向き・角度(アライメント)”が痛みの出る決定要因 です。
首の骨の配列が乱れていると
- 神経の通り道が狭くなる
- 骨棘が“触れやすい角度”になる
逆に言えば、骨棘があっても配列が整っていれば無症状の人も多いのです。
アジャストメントで骨棘は“消えない”が、“環境を変えられる”
よくある質問が
「カイロのアジャストで骨棘は治りますか?」
というもの。
答えは 骨棘そのものは直接なくならない ですが、
アジャストメントによって 骨棘が神経に触れにくい“環境”を作ることはできる ということ。
- 首の関節の可動性が戻る
- 神経の通り道が広がる
- 骨棘に負荷をかけていた不正配列が改善する
痛みを軽減するためには「首以外」も整える必要がある
首の骨棘による症状は、首だけをすれば改善するというわけではありません。 もちろん首だけであってもある程度改善し安定させることは可能です。 しかし、首以外の胸椎や腰椎、骨盤の傾きにより土台部分が傾いてくると背骨が曲がってきて、首も傾いてしまいます。
- 骨盤がねじれている
- 胸が丸まっている
- 肩の高さが違う
次回(土曜)は“首の骨棘と神経のスペースを広げるストレッチ編”
次回のストレッチなびでは、 首の骨棘による圧迫を緩和するために重要な、胸郭・肩甲骨・前頚筋まわりのケア を紹介します。 首だけではなく、「首を取り巻く環境」を整える内容なのでお楽しみに!
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
