【カイロ先生の体なび】vol.30
雪かきで腰を痛めやすい動きとは?
はじめに
冬になると増えてくる相談のひとつが「雪かきをしてから腰が痛くなった」というものです。
実は雪かきによる腰痛は、「腰が弱いから」「年齢のせい」ではなく、
ある“動きの組み合わせ”によって起こるケースがほとんどです。
今回は、雪かき動作の中で特に腰を壊しやすいポイントを、体の仕組みから解説します。
雪かきで腰を痛めやすい理由
① 前かがみ+ひねり動作の組み合わせ
雪かきで多いのが、
- 前かがみになる
- すくった雪を横に投げる
- もしくは振り回して遠くに雪を投げる
この「前に曲げた状態で体をひねる」動きは、
腰にとって最も負担がかかりやすい姿勢のひとつ。
特に背骨の下部(腰椎)は、
ひねりに強い構造ではないため、
この動作を繰り返すことで筋肉や関節に大きなストレスがかかります。
② 雪の重さが予測できない
雪は見た目以上に重く、
- 乾いた雪
- 水分を含んだ雪
「これくらいだろう」と思って持ち上げた瞬間に
想定以上の負荷が腰にかかると、
筋肉や関節が一気に引き伸ばされ、痛める原因になります。
③ 下半身を使わず、腰だけで動いてしまう
本来、重いものを扱うときは
- 股関節
- 太もも
- お尻
しかし雪かきでは、
- 膝をあまり曲げず
- 腰だけを動かして
その結果、腰が「力を出す役」まで引き受けてしまい、負担が集中します。
④ 寒さによる筋肉のこわばり
冬の屋外では、体は自然と力が入りやすくなります。
筋肉が冷えて硬くなった状態では、
- 動きが小さくなる
- 衝撃を吸収しにくくなる
そのまま腰へのダメージにつながります。
⑤ 呼吸が止まり、腹圧が乱れる
重い雪を持ち上げる瞬間、
無意識に息を止めていませんか?
呼吸が止まると、
お腹に適切な力が入らない
体幹が不安定になる
結果として、
腰が支えきれず痛めやすくなります。
まとめ:雪かき腰痛は「動き方の問題」
雪かきで起こる腰痛の多くは、
- 体が弱い
- 鍛えていない
「前かがみ・ひねり・重さ・寒さ」これらが同時に重なることで、
腰に負担が集中してしまうのです。
逆に言えば、
- 体の使い方
- 準備の仕方
腰への負担は大きく減らすことができます。
次回の【土曜日】は、雪かきで腰を痛めないための体の使い方と、
作業前後にやっておきたいストレッチをご紹介します。
「これから雪かきをする予定がある」
「毎年腰が不安になる」という方は、
ぜひ参考にしてみてください。
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
