【カイロ先生の体なび】vol.35
寝ている間に首と顎は壊れている?
〜睡眠姿勢が不調を作る理由〜
はじめに
「しっかり寝たはずなのに、朝から首が重い」
「起きたときに顎がこわばっている」
「寝起きに頭痛やだるさを感じる」
こうした症状は、疲れが取れていないのではなく、
睡眠中の姿勢が首や顎に負担をかけている可能性があります。
睡眠は本来、体を回復させる時間ですが、
条件次第では不調を積み重ねる時間にもなります。
睡眠中の体はとても無防備
起きている間は、
- 姿勢を意識できる
- 違和感があれば動き直せる
- 筋肉の緊張が抜ける
- 無意識で姿勢が固定される
- 支えは「枕」と「寝方」だけ
つまり、
合わない姿勢のまま長時間固定されやすいのが睡眠中です。
枕が首と顎に与える影響
枕は首を支える道具ですが、
同時に顎の位置にも大きく影響します。
枕が高すぎる場合
- 頭が持ち上がり首が枕とは反対の横に倒す
- 首が前に折れる
- 頭が前方へ傾く
- 下顎が後方へ押し込まれる
枕が低すぎる場合
- 頭が下がり、首が枕側に横に倒れる
- 首が反りすぎる
- 顎関節が圧迫される
- 首の緊張が抜けにくい
首と顎が不安定なまま長時間固定されてしまいます。
睡眠姿勢とTMJ(顎関節)の関係
顎関節は、頭の位置と首の角度に強く影響されます。
睡眠中に、
- 首が前に曲がる
- 顎が押し込まれる
- 片側だけに圧がかかる
- 朝の顎の違和感
- 片側だけの噛みにくさ
- 食いしばりの悪化
特に、
ストレートネックやクレーンネック傾向がある方は、
睡眠中もその姿勢が固定されやすく注意が必要です。
要注意な寝方の例
臨床でよく見られるのが、次のような寝方です。
- 横向きで顎を枕に押し付けている
- 枕を何枚も重ねている
- うつ伏せで首を強くひねっている
- 首の左右差
- 顎関節の偏り
- 筋緊張の固定化
「寝て治す」ために必要な視点
睡眠中の不調は、寝具の問題だけではありません。
- 首が無理なく支えられているか
- 顎が緊張しなくて済む位置か
- 呼吸が自然にできる姿勢か
睡眠は回復の時間になります。
顎や首の不調がある方ほど、
寝ている間の姿勢を見直すことが重要です。
まとめ:
睡眠は休息の時間ですが、
姿勢や枕が合っていないと、首や顎に負担をかけ続けてしまいます。
「朝の不調」がある方は、
日中のケアだけでなく、
睡眠中の首と顎の状態にも目を向けてみてください。
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
