【カイロ先生の体なび】vol.32
枕は首を支えるだけじゃない
〜合わない枕が不調を作る理由〜
はじめに
「枕が合っていない気がする」
「いくつ試しても、しっくりこない」
こうした悩みはとても多く、
首や肩、顎の不調を抱える方ほど
枕選びで迷っているケースをよく見かけます。
枕は単に「首を支える道具」ではなく、
睡眠中の姿勢を固定する重要な要素です。
睡眠中は姿勢を修正できない
起きている間であれば、
- 姿勢がつらければ動き直す
- 首が苦しければ角度を変える
- 筋肉の緊張が抜ける
- 無意識で同じ姿勢が続く
- 違和感に気づきにくい
つまり、
枕が合っていないと、その姿勢が何時間も固定される
ということです。
枕が首と顎に与える影響
枕の高さや形は、首だけでなく顎の位置にも影響します。
- 枕が高すぎる場合
- 首が前に曲がる
- 頭が持ち上がり横に倒れる
- 頭が前方に倒れる
- 下顎が後ろへ押し込まれる
- → 食いしばり・顎関節の圧迫が起こりやすい
- 枕が低すぎる場合
- 首が反りすぎる
- 頭が下がり横に倒れる
- 顎関節に圧がかかる
- 首周囲の緊張が抜けにくい
「高い・低い」だけでは選べない理由
枕選びというと、
- 高さ
- 硬さ・柔らかさ
重要なのは、
- 首のカーブを無理に作らない
- 顎が緊張しなくて済む
- 呼吸が自然にできる
首を背骨から真っ直ぐな状態でしっかり支えられる枕を使うことにより、
筋肉を無理に使うことがなくなります。
横向き寝・仰向け寝の注意点
仰向け寝
- 首の後ろに強い隙間ができない
- 顎が喉側に詰まらない
- この2点が重要です。
- 顎を枕に押し付けない
- 首が傾きすぎない
- 特に横向きで顎を強く圧迫する姿勢は、
- 顎関節の左右差を固定しやすく注意が必要です。
枕は「治す道具」ではない
枕を変えればすべて解決するというわけではありません。
枕はあくまで、
- 首と顎に負担をかけない
- 回復しやすい姿勢を保つ
日中の姿勢や、寝る前の体の状態、頚椎の状態が整ってこそ、枕の効果が発揮されます。
まとめ:
枕は首を支えるだけでなく、
睡眠中の首・顎・呼吸の状態を左右します。
「朝の不調」が続く場合は、
枕の高さや形だけでなく、
体が楽に休めているかという視点で見直してみてください。
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
