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古川第一施術院の健康コラム
【カイロ先生の姿勢ラボ】vol.6

新生活で増える首肩こり|デスクワーク姿勢の落とし穴

デスクワーク姿勢

はじめに

新生活で増える首肩こり|デスクワーク姿勢の落とし穴
春は、生活環境が大きく変わりやすい季節です。

  • 部署異動
  • 新しい職場
  • 在宅ワークの開始
  • パソコン作業時間の増加
この時期、来院される方から特に多く聞くのが、
「最近、首や肩が急にこってきた」
という声です。
実はこれ、単なる疲れではなく、デスクワーク姿勢の崩れが大きく関係しているケースが少なくありません。

デスクワークで姿勢が崩れやすい理由

長時間のパソコン作業では、無意識のうちに次のような姿勢になりやすくなります。

  • 頭が前に突き出る
  • 背中が丸くなる
  • 肩が内側に巻く
  • あごが上がる、または引きすぎる
いわゆる**頭部前方位(スマホ首姿勢)**の状態です。
この姿勢が続くと、首や肩まわりの筋肉に持続的な負担がかかります。

首肩こりが起こるメカニズム

クレーンネック

人の頭の重さは、成人で約4〜6kgほどあります。
本来は、背骨の真上に頭が乗ることで、筋肉の負担は最小限に保たれています。
背骨は本来、頸椎前弯(前凸のカーブ)・
胸椎後弯(後ろ凸のカーブ)・腰椎前弯(前凸のカーブ)からなる
S字カーブ(※生理的弯曲)を描き、頭の重さを力学的に分散しています。
しかし、頭が前に出るとどうなるでしょうか。
頭部前方位になるほど、首や肩の筋肉は頭を支えるために常に緊張状態になります。
特に負担が集中しやすいのが、

  • 上部僧帽筋
  • 肩甲挙筋
  • 後頭下筋群
といった筋群です。
この状態が長時間続くことで、
血流低下
筋疲労
こり・張り・重だるさ
という流れが生まれます。

頭が前に出るほど首への負担は増える

ある研究では、頭部が前に傾く角度が大きくなるほど、頸椎にかかる負荷は急激に増加すると推定されています。

頭部前屈角度 頸椎にかかる負荷(推定)
0°(中間位)約4〜6kg
15°約12kg
30°約18kg
45°約22kg
60°約27kg

※有限要素モデルによる力学的推定値。個人差や姿勢条件により実際の負荷は変動します。

参考文献

姿勢不良は「胸まわりの硬さ」も関係する

首肩こりというと、首そのものだけに原因があると思われがちですが、実際には胸や肩甲骨まわりの動きの低下が影響しているケースも多く見られます。
例えば、

  • 胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)が硬い
  • 肩甲骨の動きが少ない
  • 長時間の前かがみ姿勢が続いている
こうした状態では肩が前方に引かれやすく、結果として首や肩の筋肉に負担が集中しやすくなります。
また臨床的には、これらの筋緊張や動きの低下の背景に、首まわりの関節や神経の影響が関与しているケースも少なくありません。
つまり、首だけ・肩だけと一箇所で考えるのではなく、体を全体の連動として捉えることが大切です。

放置すると起こりやすい不調

デスクワーク姿勢の崩れを放置すると、次のような症状につながることがあります。

  • 慢性的な首肩こり
  • 頭痛
  • 肩甲骨まわりの重だるさ
  • 腕のしびれ感
  • 集中力の低下
初期のうちに体をリセットしておくことが、慢性化予防のポイントです。

まずは「姿勢を戻しやすい体」を作る

大切なのは、無理に背筋を伸ばし続けることではありません。
重要なのは、
正しい姿勢に“戻りやすい体の状態”を作ること
です。
そのためには、

  • 胸まわりの柔軟性
  • 肩甲骨の可動性
  • 首まわりの過緊張の緩和
といった要素を整えていく必要があります。

まとめ

新生活の時期に首肩こりが増える背景には、デスクワークによる姿勢の崩れが大きく関係しています。
予防・改善のためには、

  • 頭部前方位に気づく
  • 胸や肩まわりの硬さを整える
  • 長時間同じ姿勢を続けない
といった意識が重要です。

👉 次回予告
次回(土曜日)はデスクワーク後に簡単にできる
「首肩スッキリストレッチ3選」をご紹介します。
首や肩の重だるさが気になる方は、ぜひ実践してみてください。
【古川第一施術院の健康コラム】では、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。