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古川第一施術院の健康コラム
【カイロ先生の体なび】vol.42

肩を上げると痛いのはなぜ?“腱板”とインピンジメントの仕組み

肩の痛み

はじめに

肩を上げると痛い…それ、よくある症状です
「洗濯物を干すときに痛い」
「腕を横から上げると引っかかる感じがする」
このような肩の痛みは、実はとても多く見られます。
ただし一言で“肩の痛み”といっても、
単なる炎症なのか、それとも損傷が進んでいるのかで対応は大きく変わります。
そのカギになるのが「腱板(けんばん)」という組織です。

肩は“動きすぎる関節”だからこそ痛めやすい

肩関節は、体の中でも特に可動域が広い関節です。
その分、安定性は筋肉に大きく依存しています。
そこで重要になるのが、

  • 棘上筋
  • 棘下筋
  • 小円筋
  • 肩甲下筋
からなる「腱板(ローテーターカフ)」です。
これらは、腕の骨(上腕骨)がズレないように支えながら、スムーズな動きを作っています。

腱板

なぜ“上げると痛い”のか?インピンジメントの仕組み

腕を横から上げていくと、肩の中では
腱板と骨の間が狭くなるポイントがあります。
ここで起きるのが「インピンジメント(衝突)」です。
特に

  • 猫背
  • 巻き肩
  • 肩甲骨の動きの低下
があると、このスペースがさらに狭くなり、
腱板がこすれて炎症を起こします。
これが
「途中で痛い」「引っかかる感じがする」原因です。

これって大丈夫?肩の痛みセルフチェック

ここで、ご自身の状態を確認してみましょう。

■STEP1:炎症レベル(セルフケア可能)

  • 腕を上げる途中だけ痛い
  • 動かさなければそこまで痛くない
  • ある程度は上まで上がる

この段階は
腱板の炎症やインピンジメントが中心です。
→ ストレッチや姿勢改善で変化が出やすい状態です。

■STEP2:要注意(状態が進んでいる可能性)

  • 腕を上げると力が入りにくい
  • 特定の角度でガクッとする
  • 夜、寝返りで痛みが出る

部分的な損傷(部分断裂)の可能性も考えられます。
→ 無理な運動は控えつつ、状態の見極めが必要です。

■STEP3:断裂を疑うサイン(重要)

以下に当てはまる場合は注意してください。

  • 腕を自力で上げられない
  • 反対の手で持ち上げると上がるが、離すと落ちる
  • 明らかに力が入らない
  • 軽い物でも持ち上げづらい
  • 転倒やぶつけた後から急に痛くなった
この場合は
腱板断裂(特に棘上筋)の疑いが高い状態です。

こういう場合は医療機関での検査を

上記のような症状がある場合は、
ストレッチよりも先に、整形外科での画像検査(エコー・MRI)をおすすめします。
腱板の断裂は、見た目や感覚だけでは正確に判断できず、
画像による確認が重要になります。

カイロプラクティックでできること

当院でも、

  • 可動域のチェック
  • 筋力バランスの確認・状態評価
  • 姿勢・動作の評価
は行えますが、
断裂の有無そのものは画像検査が必要な領域です。
そのため、状態によっては医療機関での検査をご案内する場合があります。

放置するとどうなる?

軽い炎症の段階であれば回復は比較的スムーズですが、 無理に動かし続ける 痛みを我慢する といった状態が続くと、

慢性化や断裂へ進行するリスクもあります。

まとめ:

肩を上げると痛い原因の多くは、

  • 腱板の炎症
  • インピンジメント
によるものですが、 中には断裂が隠れているケースもあります。
まずはセルフチェックで状態を把握し、
必要に応じて適切な対応を選ぶことが大切です。

次回は、
肩を無理なく動かしやすくするストレッチとセルフケアをご紹介します。
「痛みが出ない動かし方」から始めていきましょう。
【健康コラム】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。