地震が起きた今だからこそ見直したい「防災」と「健康」の備え
はじめに
このたびの地震により被害を受けられた皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。
東日本大震災を経験した私たちの地域では、災害への備えについて考える機会が多くあります。
非常食や飲料水、防災用品の準備はもちろん大切です。
しかし、災害時にはもう一つ大切な備えがあります。
それは、自分自身や家族の「体を守る備え」です。
災害が起こると、普段の生活とは大きく環境が変わります。
「水分を取る」
「体を動かす」
「十分に休む」
当たり前にできていたことが難しくなり、知らないうちに体へ負担がかかることがあります。
今回は、災害時に起こりやすい体の不調と、健康を守るためにできる備えについてお伝えします。
夏の災害で注意したい「暑さ」と「水分不足」
夏の時期に災害が起こった場合、まず注意したいのが熱中症です。
停電によってエアコンが使えない、避難所で多くの人が集まる、慣れない環境で疲労がたまるなど、体温調節が難しくなる場面があります。
また、災害時はトイレの心配や移動の制限などから、水分を控えてしまう方もいます。
しかし、水分不足は体調不良につながるだけでなく、血流の低下や疲労感の増加にも関係します。
カイロ先生の豆知識
汗をかいていなくても体の水分は失われています
暑い環境では、目立った汗をかいていなくても、呼吸や皮膚から少しずつ水分が失われています。
「喉が渇いた」と感じてからではなく、こまめな水分補給を意識することが大切です。
特に高齢者や小さなお子さんは、体の変化に気づきにくいこともあるため、周囲の方が気にかけることも大切です。
避難生活では腰痛・肩こりにも注意
災害後の生活では、普段とは違う姿勢が増えます。
例えば、
- 床や慣れない場所で寝る
- 長時間座った状態で過ごす
- 荷物を持って移動する
- 子どもを抱っこする時間が増える
また、災害への不安や緊張が続くことで、無意識に体へ力が入り、筋肉がこわばりやすくなることもあります。
長時間同じ姿勢は「エコノミークラス症候群」に注意
災害時には、避難所だけでなく車の中で過ごす方もいます。
車は家族だけの空間を確保できるというメリットがありますが、一方で長時間同じ姿勢になりやすい環境でもあります。
同じ姿勢が続くと、足の血流が滞りやすくなり、エコノミークラス症候群につながることがあります。
これは車中だけではなく、避難所で横になったまま動く機会が減った場合にも注意が必要です。
避難生活では、激しい運動をする必要はありません。
大切なのは、無理のない範囲でこまめに体を動かすことです。
例えば、
- 足首をゆっくり動かす
- 肩を回す
- 背伸びをする
- 可能な範囲で歩く
短時間でも体を動かすことで、筋肉のこわばりや血流低下の予防につながります。
日頃からできる「健康の備え」
災害への備えというと、防災用品を準備することを思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、いざという時に自分の体を動かせることも大切な備えです。
日頃から、
- 適度に体を動かす習慣をつける
- 体の柔軟性を保つ
- 睡眠をしっかり取る
- 持病や薬を管理しておく
- 家族で避難方法を確認しておく
防災とは「命を守る準備」だけではありません
災害はいつ起こるか分かりません。
だからこそ、食料や防災用品だけでなく、自分や家族の体を守る準備も大切です。
普段から体を整え、健康を維持しておくことも、いざという時の大きな支えになります。
当院では、姿勢や体の使い方、腰痛・肩こりの予防などを通して、皆さまの健康づくりをサポートしています。
この機会に、防災用品だけでなく「健康の備え」についても見直してみてはいかがでしょうか。
皆さまが安心して毎日を過ごせるよう、心より願っています。
