夏バテだと思っていませんか?|夏の終わりに増える「自律神経の疲れ」
はじめに
お盆が終わる頃になると、
「暑さは少し落ち着いたのに、体がだるい…」
「朝起きても疲れが抜けない。」
「食欲がなく、何となくやる気も出ない。」
そんな不調を感じる方が増えてきます。
一般的には「夏バテ」と呼ばれることが多いですが、その原因は一つではありません。
暑さによる体力の消耗に加え、冷房による温度差や生活リズムの変化などが重なることで、自律神経の働きが乱れ、さまざまな不調につながることがあります。
今回は、夏の終わりに体が疲れやすくなる理由と、毎日の生活でできる対策についてご紹介します。
自律神経ってどんな働きをしているの?
自律神経とは、私たちが意識しなくても体を24時間コントロールしてくれている神経です。
例えば、
- 心臓を動かす
- 呼吸を整える
- 汗をかいて体温を調節する
- 胃や腸を働かせる
- 睡眠と目覚めのリズムを整える
自律神経には、
体を活動モードにする「交感神経」 体を休ませる「副交感神経」
夏の終わりはなぜ自律神経が疲れやすいの?
① 暑さによる体力の消耗
夏は汗をたくさんかき、体温を一定に保つために体は常に働き続けています。
暑さが続くだけでも体力を消耗しやすく、疲れが蓄積しやすくなります。
さらに、水分やミネラルが不足すると疲労感も強く感じやすくなります。
② 冷房との温度差
屋外は35℃近い暑さでも、室内は25〜27℃ほどに設定されていることも少なくありません。
外と室内を何度も行き来すると、体はそのたびに体温を調節しようと働き続けます。
この状態が続くことで、自律神経にも負担がかかりやすくなります。
③ 生活リズムの変化
お盆期間は、
- 帰省
- 旅行
- 夜更かし
- 外食
- 長距離移動
睡眠時間や食事時間が不規則になることで、体内時計が乱れ、自律神経のバランスにも影響しやすくなります。
こんな症状はありませんか?
夏の終わりには、次のような症状がみられることがあります。
- 朝から体がだるい
- 疲れがなかなか抜けない
- 首や肩がこりやすい
- 頭が重い
- 食欲がない
- 夜ぐっすり眠れない
- やる気が出ない
症状が長く続いたり、日常生活に支障が出る場合は、医療機関への相談も検討しましょう。
今日からできる5つの対策
① 朝日を浴びる
朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びましょう。
体内時計がリセットされ、生活リズムを整えやすくなります。
② 軽く体を動かす
散歩や軽いストレッチなど、無理のない運動がおすすめです。
筋肉を動かすことで血流も良くなり、気分転換にもつながります。
③ 冷たいものを摂りすぎない
冷たい飲み物やアイスばかりでは胃腸に負担がかかることがあります。
温かいスープや常温の飲み物も取り入れながら、体を冷やしすぎないようにしましょう。
④ ぬるめのお風呂にゆっくり入る
38〜40℃程度のお湯に10〜15分ほど浸かることで、リラックスしやすくなります。
シャワーだけで済ませる日が続いている方は、湯船に浸かる日を作るのもおすすめです。
⑤ 睡眠時間を確保する
寝る直前までスマートフォンを見続けると、眠りの質に影響することがあります。
できるだけ決まった時間に寝起きし、体をしっかり休ませましょう。
まとめ:
夏の終わりの不調は、「夏バテ」と一言で片付けられないことがあります。
暑さによる疲れだけでなく、冷房による温度差や生活リズムの乱れなどが重なり、自律神経に負担がかかっていることも少なくありません。
毎日の生活習慣を少し見直すだけでも、体への負担を減らすことにつながります。
「最近なんとなく調子が出ないな」と感じたら、まずは無理をせず、体を休ませる時間を作ってあげましょう。
疲れているときほど、「何か特別なことをしなければ」と思いがちですが、まずは生活リズムを整えることが大切です。
毎日同じ時間に起きること、朝日を浴びること、しっかり食事を摂ること。このような基本的な生活習慣の積み重ねが、自律神経を整える第一歩になります。
「呼吸から始めるセルフケア|3分でできるリラックスストレッチ」
疲れが抜けないと感じたときにおすすめの、呼吸とやさしい運動を組み合わせたセルフケアをご紹介します。
【健康コラム】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
