もしもの備えは体にも
避難生活で腰痛・肩こりが増える理由とは?
はじめに
9月1日は「防災の日」です。
災害への備えというと、水や非常食、防災バッグなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際の避難生活では、慣れない環境や長時間同じ姿勢で過ごすことにより、腰痛や肩こり、足のむくみなど、さまざまな体の不調を感じる方が少なくありません。
東日本大震災でも、避難生活が長引くにつれて、運動不足や同じ姿勢による体の痛みを訴える方が多くみられました。
今回は、防災の日をきっかけに、「体の備え」についても一緒に考えてみましょう。
なぜ避難生活では体がつらくなるの?
避難所や車中泊では、普段とは違う生活環境になります。
例えば、
- 床で過ごす時間が長くなる
- 長時間同じ姿勢で座る
- 十分に歩けない
- 緊張やストレスが続く
- 睡眠不足になりやすい
その結果、腰痛や肩こり、首の痛み、足のだるさなどが起こりやすくなります。
カイロ先生の豆知識
災害後の避難生活では、腰痛や肩こり、関節の痛みなどの「運動器の不調」を訴える方が増えることが報告されています。
そのため、防災では食料や水だけでなく、「体を少しでも動かすこと」も健康を守るための大切なポイントと考えられています。
特に気をつけたい体の不調
腰痛
床に座る時間が長くなったり、車内で窮屈な姿勢が続いたりすると、腰への負担が大きくなります。
肩こり・首こり
緊張やストレス、慣れない寝具で眠ることにより、肩や首の筋肉が硬くなりやすくなります。
足のむくみ・だるさ
同じ姿勢が続くと血液の流れが悪くなり、足がむくんだり重だるく感じたりすることがあります。
特に車中泊では、こまめに足を動かすことが大切です。
体の不調を防ぐためにできること
① 同じ姿勢を続けない
避難所や車中泊では、座りっぱなしや横になったまま過ごす時間が長くなりがちです。
可能であれば30〜60分に一度は立ち上がったり、姿勢を変えたり、少し歩いたりしてみましょう。
それだけでも筋肉や関節への負担を軽減し、血液の流れを保つことにつながります。
② 体を冷やさない
避難所では床に座る時間が長くなったり、夜間の気温低下によって体が冷えたりすることがあります。
筋肉は冷えると硬くなりやすく、腰痛や肩こりなどの不調につながることもあります。
上着やブランケット、タオルなどを活用し、お腹や腰、首まわりを冷やさないよう工夫しましょう。
③ 無理のない範囲で体を動かす
肩をゆっくり回したり、足首を動かしたりするだけでも、筋肉の緊張を和らげることにつながります。
無理に運動をする必要はありません。
「少し体を動かす」ことを意識するだけでも、体のこわばりを防ぐ第一歩になります。
まとめ:
災害への備えというと、防災用品や食料の準備を思い浮かべることが多いですが、「体の備え」も忘れてはいけません。
普段から適度に体を動かす習慣をつけておくことや、長時間同じ姿勢を避けることは、避難生活での体の負担を減らすことにもつながります。
防災の日をきっかけに、防災グッズだけでなく、自分や家族の健康についても見直してみてはいかがでしょうか。
避難生活では、「少しだから大丈夫」と思って同じ姿勢を続けてしまいがちです。
しかし、短時間でも姿勢を変えたり、肩や足を軽く動かしたりするだけで、筋肉への負担を減らすことができます。
また、普段から姿勢や体のバランスを整えておくことは、もしものときにも体への負担を軽減しやすくなります。
当院では、腰痛や肩こりだけでなく、姿勢や体の使い方、日常生活でのセルフケアについてもアドバイスしています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
避難所や車内など、限られたスペースでもできる簡単なセルフケアをご紹介します。普段のお出かけや長距離移動でも役立つ内容ですので、ぜひご覧ください。
【健康コラム】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
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