「昔はできたのに…」は要注意?|秋の運動再開で痛めないためのコツ
はじめに
「涼しくなってきたし、久しぶりに運動を始めよう!」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
ウォーキングやランニング、筋トレなどを始めるには気持ちのいい季節です。
ところが、運動を始めたあとに、
「昔はこれくらい普通にできたのに…」
「前と同じように走ったら膝が痛くなった」
「久しぶりに筋トレしたら腰を痛めた」
ということもあります。
実はここで大切なのが、「昔できた運動」と「今の体ができる運動」は同じとは限らないということ。
今回は、秋に運動を再開するときに意識したいポイントをご紹介します。
「昔はできた」が落とし穴になる理由
若い頃に運動をしていた人ほど、
「昔は10km走れた」
「学生時代は毎日筋トレしていた」
「以前はこの重量を持ち上げていた」
という記憶があります。
その経験があると、つい以前と同じレベルから始めたくなります。
しかし、運動をしていない期間が長くなると、筋力や持久力だけでなく、関節や腱なども運動の負荷に慣れていない状態になっています。
さらに、心肺機能は「意外と大丈夫」と感じることがあります。
「走れるから大丈夫」と思って距離を伸ばした結果、翌日になって膝や腰、ふくらはぎなどに痛みが出ることもあります。
できることと、体がその負荷に耐えられることは別なのです。
まずは「ちょっと物足りない」くらいから
運動を再開するときは、最初から頑張りすぎないことが大切です。
おすすめしたいのは、
「もう少しできそう」と思うところで終わること。
例えば、
ランニングなら
いきなり5km走るのではなく、ウォーキング → 軽いジョギング → 少し長めのジョギング
というように段階を作ります。
筋トレなら
いきなり以前と同じ重量に戻すのではなく、軽い重量・少ない回数 → 慣れてきたら回数を増やす → その後に重量を増やす
という順番がおすすめです。
運動量を増やすときは「一度に全部」増やさない
ここが今回のポイントです。
運動には、
- 時間
- 距離
- 回数
- 重量
- スピード
- 頻度
例えばランニングなら、
30分 → 60分
3km → 6km
と、いきなり倍にするのではなく、まずは時間や距離を少しだけ増やして様子を見ます。
筋トレなら、
回数を増やしたら、重量はそのまま。
重量を増やしたら、
回数やセット数はそのまま。
というように、**一度に増やす要素を絞る**と体の変化を確認しやすくなります。
「10分できたから、次は20分!」にしなくてもいい
運動量を増やすときに、必ず大きく増やす必要はありません。
例えば、
10分 → 12分 → 15分
というように、小さな変化でも十分です。
「今日はちょっと余裕があった」
という感覚があれば、次回も同じ程度で続けてみる。
それを何回か繰り返してから、少しだけ負荷を上げる。
体が慣れる時間を作ることも、運動の一部です。
翌日の体の反応もチェック
運動中に問題がなくても、翌日になって痛みが出ることがあります。
特に、
- 膝
- 腰
- アキレス腱
- ふくらはぎ
- 股関節
- 肩
筋肉に軽い疲労を感じることと、関節などに痛みが出ることは同じではありません。
「せっかく始めたから」と痛みを我慢して続けるのではなく、**一度負荷を下げることも大切**です。
運動豆知識
体力は「できる・できない」の二択ではありません。
例えば、
「30分走れるけど、20分を過ぎるとフォームが崩れる」
という場合、30分走れるからといって、毎回30分走る必要はありません。
まずは余裕を持って終えられる運動量から始め、体が慣れてきたら少しずつ増やしていきます。
「できる最大量」ではなく「続けられる量」から始める。
これが、運動を長く続けるためのポイントです。
今日覚えてほしいこと
「昔できた」は、今の運動量の目安にはしても、スタート地点にはしない。
久しぶりの運動は、今の自分の体に合わせて始めましょう。
運動を始めるたびに、
- 「膝が痛くなる」
- 「腰が張ってしまう」
- 「股関節が気になる」
- 「左右で動きやすさが違う」
という場合は、単純に運動量だけの問題ではないこともあります。
姿勢や体の使い方、関節の動きなどを確認することで、運動時の体の使い方を見直すきっかけになることがあります。
当院では、普段の生活や運動習慣などもお聞きしながら、一人ひとりの状態に合わせて施術を行っています。
痛みがある場合は無理に運動を続けず、必要に応じて医療機関への相談も検討しましょう。
秋は運動を始めるのに気持ちのいい季節です。
だからこそ、
**「涼しくなった!よし、昔と同じように動こう!」**
ではなく、
**「まずは今の自分がどれくらい動けるか確認してみよう」**
くらいの気持ちで始めてみましょう。
運動は、頑張った量よりも**続けられること**が大切です。
昔の自分ではなく、**今の自分にちょうどいい運動量**から始めてみてください。
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