0229-23-1230
受付時間:AM9:00〜PM6:00
古川第一施術院の健康コラム
【カイロ先生の体なび】vol.59

足首の奥で働く筋肉|後脛骨筋の役割と足のアーチ

後脛骨筋

はじめに

足の裏には、体重を支えたり、歩いたりするときに重要な「アーチ」があります。
このアーチを支える働きに関わっている筋肉の一つが、今回紹介する後脛骨筋(こうけいこつきん)です。
ふくらはぎというと、腓腹筋やヒラメ筋を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、ふくらはぎの奥には、普段あまり意識することのない筋肉がいくつもあります。
今回はその中から、足首の動きと足のアーチを支える「後脛骨筋」に注目してみましょう。

後脛骨筋

後脛骨筋ってどこにある?

後脛骨筋は、すねの骨の後ろ側から足首の内側を通って、足の骨につながる筋肉です。
名前の通り「脛骨(けいこつ)の後ろ」にある筋肉で、ふくらはぎの深いところに位置しています。
その腱は足首の内側を通り、足の内側にある複数の骨に付着しています。
そのため、外から筋肉そのものを確認することは難しい筋肉です。
普段は意識することがなくても、立っているときや歩いているときには働いています。

後脛骨筋の大切な役割

後脛骨筋には、いくつかの働きがあります。
その一つが、足首を下に向ける動きです。
また、足を内側へ向ける動きにも関わっています。
そして、もう一つ注目したいのが、足のアーチを支える働きです。
足の裏には、土踏まずを含めた「足部のアーチ」があります。
このアーチは、立ったり歩いたりするときに体重を受け止め、足を効率よく使うために重要な構造です。
後脛骨筋は、こうした足のアーチを支える筋肉の一つとして働いています。

歩くときにも活躍している

後脛骨筋は、運動をするときだけ働くわけではありません。
例えば、

  • 歩く
  • 立つ
  • 階段を上る
  • 方向を変える
  • つま先立ちになる
といった動作でも、足首や足部の動きを支えるために働いています。
特に歩行では、足が地面についたときの衝撃や、その後の体重移動に合わせて足部が動きます。
後脛骨筋は、こうした足部の動きを支える筋肉の一つです。

「土踏まず」と後脛骨筋の関係

足の裏を見ると、内側に少し浮いている部分があります。
これが一般に「土踏まず」と呼ばれる部分です。
この部分を含む足のアーチは、骨だけでできているわけではありません。
靭帯や関節、腱、筋肉など、さまざまな組織が協力して形を保っています。
後脛骨筋もその一つです。
そのため、
「後脛骨筋だけで足のアーチを作っている」
というわけではありません。
足のアーチは、複数の組織が協調して支えているものなのです。

足のアーチがあるのはなぜ?

足のアーチには、体重を支えながら歩くための重要な役割があります。
歩くとき、足はただ地面に置かれているだけではありません。
地面から受ける力を受け止めながら、足部の形を変化させ、その後の体重移動へつなげています。
このとき、足の骨格だけでなく、筋肉や腱、靭帯などが協力して働きます。
後脛骨筋も、その仕組みを支える一員です。

「土踏まずが低い=後脛骨筋が悪い」ではありません

ここも大切なポイントです。
足の形には個人差があり、土踏まずの高さだけで足の状態を判断することはできません。
また、足部の状態には、

  • 骨の形
  • 関節の動き
  • 靭帯
  • 腱
  • 筋肉
  • 体重のかかり方
  • 歩き方
  • 運動量
など、さまざまな要素が関係します。
そのため、土踏まずが低いからといって、必ず後脛骨筋に問題があるとは限りません。
後脛骨筋は、あくまで**足のアーチを支える複数の組織の一つ**として覚えておきましょう。

カイロ先生の豆知識

後脛骨筋の腱は、足首の内側にある「内くるぶし」の後ろ側を通っています。
そのため、足首の内側を見ると、後脛骨筋の腱が通る場所をイメージしやすくなります。
足首の内側には、後脛骨筋だけでなく、長趾屈筋や長母趾屈筋など、足や足趾の動きに関わる腱も通っています。
つまり、内くるぶしの周辺は、いくつもの腱が通る“交通量の多い場所”。
普段何気なく動かしている足首ですが、内部ではたくさんの組織が協調して働いています。

今日覚えてほしいこと

後脛骨筋は、ふくらはぎの深いところにあり、足首の動きや足のアーチを支える筋肉の一つです。 普段は意識することの少ない筋肉ですが、歩いたり立ったりするときに足部を支える重要な役割を担っています。 「ふくらはぎ」と一言でいっても、その奥にはさまざまな筋肉があります。

まとめ:

後脛骨筋は、すねの後ろ側から足首の内側を通って足の骨につながる、ふくらはぎの深いところにある筋肉です。
足首を動かすだけでなく、足のアーチを支える働きにも関わっており、歩いたり立ったりするときの足部の安定を支える筋肉の一つです。
足のアーチは後脛骨筋だけで作られているわけではなく、骨や関節、靭帯、腱など、さまざまな組織が協力して支えています。
そのため、足の形だけを見て一つの筋肉の状態を判断することはできません。
普段あまり意識することのない足首の奥にも、私たちの体重を支え、歩く動きを助けている筋肉があります。今回紹介した後脛骨筋も、そんな「知らないけれど毎日働いている筋肉」の一つです。

カイロ先生のワンポイントアドバイス

足元の安定は、足の裏だけでなく、足首の奥にある筋肉や腱の働きにも支えられています。
普段から歩く、立つ、階段を上るなどの動作で足を使うときは、足裏だけでなく「足首から下全体がどう動いているか」にも少し意識を向けてみましょう。

📅 次回予告:
カイロ先生のストレッチなび

次回は、今回紹介した後脛骨筋を実際に動かしてみます。
足首の内側にある筋肉の働きを意識しながら、日常に取り入れやすいセルフケアをご紹介します。
【健康コラム】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
Web予約 健康コラム