足首の内側を意識して動かそう!|後脛骨筋にアプローチするセルフケア
はじめに
前回の「体なび」では、足首の奥にある後脛骨筋(こうけいこつきん)についてご紹介しました。
後脛骨筋は、すねの奥から足首の内側を通り、足の骨につながっている筋肉です。
歩く・立つ・階段を上るなど、普段何気なく行っている動作でも働いています。
今回は、その後脛骨筋を「強く伸ばす」のではなく、筋肉が働く動きを意識しながら、足首や足をゆっくり動かすセルフケアを試してみましょう。
セルフケア①:足首をゆっくり動かす
まずは、椅子に座って行います。
- 方法:
- 足の裏を床につける
- かかとを床につけたまま、つま先をゆっくり持ち上げる
- その後、つま先をゆっくり床へ戻す
- 10回程度繰り返す
- 勢いをつけず、足首の動きをゆっくり感じること
- 足首を動かす準備として、まずは簡単な動きから始めてみましょう。
セルフケア②:かかとをゆっくり持ち上げる
次は立った状態で行います。
- 方法:
- 壁や椅子などに軽く手を添える
- 両足を肩幅程度に開く
- つま先は正面に向ける
- ゆっくりかかとを持ち上げる
- ゆっくりかかとを下ろす
- 10回程度繰り返す
- 後脛骨筋は、つま先立ちのように足首を下へ動かすときにも働きます。
- ただし、ここで大切なのは「高く上げること」ではありません。
- 足の裏で床を感じながら、ゆっくり動かすことを意識しましょう。
セルフケア③:片足で「ゆっくり」かかと上げ
②が問題なくできる方は、少しだけレベルアップしてみましょう。
- 方法:
- 壁や手すりに手を添える
- 片足で立つ
- 片足立ちしてる側のかかとをゆっくり持ち上げる(つま先立ちする)
- ゆっくり下ろす
- 5〜10回程度行う
- 片足になると、体重を支えながら足首を動かす必要があります。
- そのため、足のアーチや足首まわりの筋肉が働く感覚を意識しやすくなります。
- ただし、ふらつく場合は無理をせず、両足で行いましょう。
セルフケア④:「土踏まず」をつぶしすぎない立ち方
最後は、運動というより普段の姿勢でできる意識です。
立ったときに、
- かかと
- 親指側
- 小指側
土踏まずを無理に持ち上げようとする必要はありません。
足の裏全体で床を感じながら、足指に力を入れすぎないことを意識してみてください。
後脛骨筋だけを鍛えるというより、足全体を自然に使うための感覚づくりです。
後脛骨筋は「強く伸ばせばいい筋肉」ではありません
ストレッチというと、「筋肉を伸ばす」というイメージが強いかもしれません。
しかし、今回の後脛骨筋のように、足首や足のアーチを支える役割を持つ筋肉は、伸ばすだけでなく、適切に働かせることも大切です。
特に、普段から足首をあまり動かさない方は、
こんなときは無理をしない
今回のセルフケアは、あくまで**痛みのない範囲で行う運動**です。
足首の内側に強い痛みや腫れがある場合、歩くことが難しい場合、運動すると症状が強くなる場合などは、無理に行わないようにしましょう。
また、「土踏まずが低いから後脛骨筋が悪い」というように、足の形だけから原因を決めつけることもできません。
気になる症状が続く場合は、医療機関などで状態を確認することも大切です。
カイロ先生の豆知識
後脛骨筋の腱は、足首の内側のくるぶしの後ろ側を通っています。
そのため、足首を動かすときには、単に「足の筋肉」と考えるより、
すねの奥 → 足首の内側 → 足の裏側
へつながる一本のラインとしてイメージすると分かりやすくなります。
普段は意識することの少ない筋肉ですが、歩いたり立ったりするときに、足元を支える仕事をしています。
今日覚えてほしいこと
後脛骨筋は、足首の内側から足のアーチを支える重要な筋肉のひとつです。
セルフケアでは、無理に強く伸ばすのではなく、足首をゆっくり動かし、足の裏で床を感じながら使うことを意識してみましょう。
まとめ:
後脛骨筋は、すねの奥から足首の内側を通って足につながり、足首の動きや足のアーチを支える働きをしています。
歩く・立つ・階段を上るなど、日常生活のさまざまな場面で活躍している筋肉です。
今回紹介したセルフケアでは、後脛骨筋だけを無理に伸ばそうとするのではなく、足首をゆっくり動かし、足の裏で床を感じながら自然に使うことを大切にしました。
毎日のちょっとした時間に、足元の動きを意識してみてください。
「足の裏なんて普段ほとんど意識しない」という方こそ、まずは立ったときに足裏3か所で床を感じてみましょう。
足元の感覚を意識するだけでも、自分の立ち方や体の使い方を見直すきっかけになります。
次回は少し視点を変えて、スポーツと体の動きに注目します。
第1弾は「ゴルフ」。
ゴルフのスイングでは、肩や腕だけでなく、**肩甲骨・背中・胸郭など上半身がどのように連動しているのか**をわかりやすくご紹介します。
