坐骨神経痛はなぜ起こる？神経の通り道とカイロプラクティックケア

坐骨神経ってどこを通っているの？

坐骨神経は、腰のあたり（腰椎と仙骨）から骨盤の内側を通り、お尻・太ももの裏・ふくらはぎ・足先へと伸びる人体で最も太くて長い神経です。
ちょうど梨状筋（りじょうきん）というお尻の深い筋肉のすぐ近くを通っているため、姿勢の乱れや筋肉のこわばりが原因で圧迫を受けやすい神経でもあります。

どうして痛みやしびれが出るの？

坐骨神経がどこかで圧迫されたり、引っ張られたりすると、以下のような症状が出ることがあります：

• ・ お尻から太ももの裏、ふくらはぎにかけての「ピリピリしたしびれ」
• ・ 立ち上がる時や歩く時の「ズキッとくる痛み」
• ・ 腰よりも足に強く出る「放散痛（ほうさんつう）」

原因はひとつじゃない

坐骨神経痛の原因はさまざまですが、特に多いのが以下のパターンです：

• ・ 骨盤のゆがみ：姿勢のクセや片足重心によって骨盤が傾き、神経を圧迫
• ・ 椎間板の変性（ヘルニアなど）：神経の根元が圧迫されるケース
• ・ 梨状筋症候群：お尻の筋肉が緊張し、神経を圧迫するケース
• ・ 足のアライメント不良：歩き方や足の使い方から連鎖的に問題が起きることも

カイロプラクティックでできるケアとは？

神経の出口である腰椎や骨盤に歪みが生じるとそこから出ている神経が圧迫され、坐骨神経痛を引き起こします。
そのためカイロプラクティックではその神経の圧迫を引き起こす要因である腰椎、骨盤に対して矯正(アジャストメント)を行い、神経を圧迫されていない状態に戻します。
またそれに伴い筋肉のバランスも改善され、梨状筋などの過緊張によって坐骨神経を圧迫していても筋肉に対するマッサージなどをせずに緊張の原因を取り除くことで緊張と取り除くことができます。
さらに、症状が再び出ないようにするために、日常生活の動作や姿勢の癖も一緒に確認し、無理のない範囲でセルフケアや姿勢改善のアドバイスも行います。
痛みの緩和だけでなく、「なぜそうなったのか」を一緒に見直すことで、より根本的な改善と予防につながるのがカイロプラクティックの特徴です。

実際にあった改善例

50代女性のケース。立ち仕事が多く、長時間座るとお尻から太ももにかけてのしびれを訴えて来院。検査では骨盤の傾きと梨状筋の過緊張が見られました。 数回の骨盤調整と筋肉のリリースを行ったことで、2週間後にはしびれが軽減し、4週目には痛みが消失。日常生活の中でも「同じ姿勢を避ける」「座り方に気をつける」などのセルフケアも取り入れていただきました。

最後に：放っておかないで、体からのサインに気づこう

坐骨神経痛は単なる「お尻の痛み」ではなく、神経へのストレスという明確な原因があります。 ただのマッサージや痛み止めでは根本的に解決できないことも多く、体の構造を整えることが改善への近道です。 「この痛み、坐骨神経かも…？」と感じたら、早めに専門家へ相談してみてくださいね。

土曜日には【カイロ先生のストレッチなび】を更新します。そちらもぜひご覧ください。
2025.06.14
【カイロ先生のストレッチなび】vol.3坐骨神経痛に効くセルフストレッチ｜隙間時間・お風呂・寝る前にできる簡単ケア