古川第一施術院

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古川第一施術院の健康コラム

【カイロ先生の体なび】vol.8

「隠れ貧血」に要注意!鉄だけじゃない“栄養と自律神経”の関係

「検査は正常。でもなんだか疲れる…」そんな人にこそ知ってほしい、鉄と神経、ホルモンの深い関係。
「最近なんとなくだるい」「立ちくらみや息切れがある」「朝がとにかくつらい」——
そんな症状があって病院に行ったけれど、「検査では異常なし」。
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、**「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)」**のサインかもしれません。

ヘモグロビンが正常でも「鉄不足」?

通常、健康診断では「ヘモグロビン」の数値で貧血を判断します。 しかしこの数値が正常でも、体内の鉄の“貯金”(フェリチン)が不足しているケースがあります。これがいわゆる「隠れ貧血」。 女性や成長期の子ども、運動量の多い人、ダイエット中の人は特にリスクが高いとされています。 見過ごされやすいけれど、体の不調と深く関係しているのです。

鉄と自律神経の“意外な関係”

鉄は酸素を運ぶだけでなく、自律神経のバランスにも大きく関わっています。 自律神経は、呼吸・消化・体温・睡眠・ホルモンの分泌など、私たちが無意識に行っている生命活動をコントロールする神経。 この働きが乱れると、まさに「なんとなく不調」な状態になります。

鉄が不足すると、次のような変化が起きやすくなります。

睡眠の質が下がる

鉄は「セロトニン」や「メラトニン」といった睡眠・感情をコントロールするホルモンの材料。 鉄が不足すると、寝つきが悪くなる・夜中に目が覚める・眠りが浅いといった症状が起きやすくなります。

呼吸が浅くなる・交感神経が高ぶる

鉄不足で酸素がうまく運べないと、体は酸素を取り込もうと呼吸を浅く速くします。 これが交感神経を刺激し、緊張モードが抜けなくなります。 「疲れているのにリラックスできない」「動悸がする」「肩がこる」などの原因になることも。

腸内環境が乱れる

腸は“第二の脳”と呼ばれるほど自律神経と深い関係があります。 鉄不足やストレスで腸の働きが乱れると、便秘や下痢、ガスがたまりやすい、胃が重いなど、消化器系の不調も出やすくなります。

鉄だけじゃない」——神経が整うと、栄養も巡る

カイロプラクティックでは、背骨や骨盤のゆがみを整えることで、神経の通り道をスムーズにし、自律神経や内臓の働きを高めることを大切に考えます。 たとえば、猫背や肋骨の硬さは呼吸を浅くし、酸素の取り込みを邪魔します。 また、骨盤のゆがみや背中のこわばりは、胃腸や子宮の働きを低下させ、栄養の吸収力を下げてしまうことも。 つまり、鉄不足の改善には**「栄養を摂る」+「吸収・循環させる体づくり」**が不可欠なのです。

今日からできる!自律神経セルフケア3選

ちょっとした習慣が、自律神経と栄養の巡りをサポートします。

1. 胸をひらく深呼吸ストレッチ

  • 座ったまま両手を背中側で組み、胸を開いて深呼吸。
  • 肋骨がよく動くと横隔膜も動きやすくなり、副交感神経が優位に。

2. 寝る1時間前は“スマホ断ち”

  • スマホの光は交感神経を刺激します。
  • 間接照明やナイトモードで“おやすみモード”に切り替えましょう。

3. 朝の光を浴びる+リズム運動

  • 散歩や軽いストレッチなど、同じリズムを繰り返す運動は自律神経にやさしい刺激。
  • 朝の光は体内時計をリセットしてくれます。

おわりに

「隠れ貧血」は、単なる栄養不足ではなく、体全体のめぐりの乱れを知らせるサインかもしれません。 「なんとなく不調」な時こそ、自律神経のケアと一緒に栄養の巡りを見直してみましょう。 カイロプラクティックは、体の土台である“神経の通り道”を整えることで、 あなたの回復力に寄り添う選択肢になれたらと思っています。

【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。