【カイロ先生のストレッチなび】vol.20
腸腰筋をほぐす!静的ストレッチとAISストレッチ
はじめに
腰痛や姿勢のゆがみに関わる深層筋、腸腰筋をやさしく伸ばす方法をご紹介します。火曜日にご紹介した 「腸腰筋の重要性」を踏まえ、今回は実際にセルフケアしてみましょう。
ストレッチ①:静的ストレッチ(じっくり伸ばす)
- 方法:
- 片足を前に出してランジの姿勢をとる
- 後ろ足の膝を床につける
- 骨盤をまっすぐ立て、腰を反らさないように意識
- 前に出した足の股関節を軽く押し出すようにして腸腰筋を伸ばす
- 30秒〜1分キープ、反対側も同様に
ポイント:
腰が反りすぎないよう注意
息を止めず、ゆっくり呼吸しながら行う
痛みが出ない範囲で伸ばす
ストレッチ②:AISストレッチ(アクティブ・アイソレーテッド・ストレッチ)
AIS(アクティブ・アイソレーテッド・ストレッチ)は、拮抗筋を収縮させてターゲット筋を自然に緩める ストレッチです。
腸腰筋を伸ばしたい場合、拮抗筋は「お尻の筋肉(大殿筋)」になります。
つまり、今回のAIS(アクティブ・アイソレーテッド・ストレッチ)は、 “お尻の筋肉を意識して動かすことで、自然と腸腰筋がゆるむ” ストレッチです。
腸腰筋を無理やり伸ばすのではなく、反対側で働くお尻の筋肉(大殿筋)をギュッと使うことで、結果的に腸腰筋がスムーズに伸びていきます。
- 方法:
- ランジ姿勢をとる(静的ストレッチと同じ形)
- 後ろ足側のお尻(大殿筋)に力を入れて股関節を伸ばす
- 腸腰筋がスッと伸びたら、2秒ほどで戻す
- この「伸ばす→戻す」を5〜10回繰り返す
- 反対側も同様に
ポイント:
動かしながら伸ばすので血流促進や筋肉活性化に効果的
静的ストレッチの後に行うとより伸びやすい
骨盤や腰がぶれないよう意識
まとめ
腸腰筋は腰痛や姿勢に大きく関わる筋肉
静的ストレッチでじっくり伸ばす
AISストレッチで動かしながら筋肉を活性化
先日のコラムで触れた“腸腰筋の役割”を意識しながら、実際に体を動かしてみましょう。続けることで、腰の奥のこわばりや姿勢の悪さを改善する手助けになります。
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
