健康診断シリーズVol.2
健康診断で血糖値が高いと言われたら?
血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の違いを知ろう
はじめに
健康診断シリーズ第2回は、「血糖値」と「HbA1c」がテーマです。
健康診断の結果を見て、
「血糖値が高いと言われたけれど、どういう意味?」
「HbA1cって何を表しているの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
血糖値やHbA1cは、糖尿病だけでなく将来の健康にも関わる大切な指標です。
今回は、それぞれの違いや高くなる原因、生活習慣との関係についてわかりやすく解説します。
血糖値とは?
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。
ブドウ糖は、私たちが活動するための大切なエネルギー源ですが、多すぎても少なすぎても体に負担がかかります。
食事をすると血糖値は一時的に上昇し、その後インスリンというホルモンの働きによって正常な範囲へ戻ります。
健康診断で測定する血糖値は、その時点での血液中のブドウ糖の量を示しています。
HbA1cとは?
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、**過去2〜3か月間の血糖値の平均的な状態を反映する指標**です。
イメージとしては、
- 血糖値=今日のテストの点数
- HbA1c=これまで数か月間の平均点
その日の体調や前日の食事によって変化しやすい血糖値に対し、HbA1cは普段の血糖コントロールの状態を確認するために役立ちます。
血糖値やHbA1cが高くなる主な原因
第1位 食べ過ぎ・糖質の摂り過ぎ
ご飯やパン、麺類、お菓子、甘い飲み物などを多く摂ると、血糖値は上がりやすくなります。
特に清涼飲料水やジュースは、短時間で多くの糖分を摂取しやすいため注意が必要です。
第2位 運動不足
筋肉は、血液中のブドウ糖を取り込んでエネルギーとして利用します。
運動不足になると筋肉で糖が使われにくくなり、血糖値が高くなりやすくなります。
第3位 内臓脂肪の増加
体重の増加、とくにお腹まわりに脂肪がつくと、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が起こりやすくなります。
その結果、血糖値が下がりにくくなることがあります。
第4位 睡眠不足・ストレス
睡眠不足や強いストレスが続くと、血糖値を上げるホルモンが分泌されやすくなります。
生活リズムの乱れも血糖コントロールに影響を与えるため、睡眠はとても大切です。
放っておくとどうなるの?
血糖値やHbA1cが高い状態が続くと、糖尿病を発症するリスクが高まるだけでなく、動脈硬化が進みやすくなります。
その結果、
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 腎臓の病気
- 目の病気
ただし、一度数値が高かったからといって、すぐに病気というわけではありません。
大切なのは、健診結果をきっかけに生活習慣を見直すことです。
今日からできる5つの改善ポイント
① 食後に10〜15分歩く
食後の軽いウォーキングは、筋肉でブドウ糖が使われやすくなり、血糖値の急な上昇を抑える効果が期待できます。
② 野菜から食べる
食物繊維を先に摂ることで、糖の吸収がゆるやかになりやすいと言われています。
③ 甘い飲み物を減らす
ジュースや加糖飲料は、気付かないうちに多くの糖分を摂ってしまうことがあります。
まずは水やお茶を選ぶ機会を増やしてみましょう。
④ 筋肉を維持する
筋肉は血糖コントロールにも大切な役割を担っています。
無理のない筋力トレーニングを続けることも効果的です。
⑤ 睡眠をしっかりとる
規則正しい生活と十分な睡眠は、血糖値だけでなく体全体の健康維持にもつながります。
まとめ:
血糖値は「その時の状態」、HbA1cは「過去2〜3か月の平均的な状態」を表す大切な指標です。
健康診断で「少し高めですね」と言われたら、それは生活習慣を見直す良いタイミングかもしれません。
毎日の食事や運動、睡眠を少し意識するだけでも、将来の健康につながります。
無理なく続けられることから始めてみましょう。
血糖値は、一日で大きく改善するものではありません。
「毎日少し歩く」「ジュースをお茶に変える」など、小さな積み重ねが数か月後のHbA1cにもつながります。
焦らず、できることを一つずつ続けていきましょう。
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【健康コラム】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
