【カイロ先生のからだトレーニング】vol.1
骨盤
骨盤
産後1日8回のチャンス!授乳時間で整える骨盤とカラダ
授乳中の「じっと時間」、実はカラダを整えるチャンスです
赤ちゃんとの授乳タイム。1日に何度も訪れるこの時間、多くのママはスマホを見たり、ぼーっとしたり、じっと赤ちゃんと向き合ったりと、それぞれの過ごし方をしています。 でも実はこの“じっとしている時間”を骨盤底筋トレーニングの時間に変えることで、産後のからだの回復がぐっとスムーズになることをご存知ですか?

骨盤底筋は「静かに鍛える」のがポイント
産後、ゆるんだ骨盤底筋は、尿もれや姿勢の崩れ、腰痛の原因にもなりやすい部分。 でも筋トレのように激しく動かすのではなく、“静かに・じんわり”鍛えることがポイントなんです。 だからこそ、授乳中の座って落ち着いている時間はまさに理想的なトレーニング時間。
授乳しながらできる「骨盤底筋エクササイズ」3ステップ
1. 姿勢を整える(準備)
- ・椅子やソファに座り、骨盤を立てる
- ・背もたれに寄りかかりすぎず、軽く背筋を伸ばす
- ・足裏をしっかり床につける(組まない)
2. 骨盤底筋を意識して締める(エクササイズ)
- ・肛門・膣・尿道を「内側にキュッと引き上げる」ように締める
- ・そのまま5秒キープ → ゆっくり脱力
- ・これを5〜10回繰り返す
3. 呼吸を止めずにリズムをつける(応用)
- ・自然な呼吸を続けながら、「吐くときに締める」「吸うときにゆるめる」
- ・赤ちゃんが左右の胸を飲み替えるタイミングに合わせて行うのも◎
1日に何度もあるから、続けやすい
授乳は1日に6〜10回以上ありますよね。 1回に数分だけでもトレーニングをすれば、1日の合計で数十回の筋トレになることも。 しかも赤ちゃんのための時間が、自分のカラダのケアにもなる。 「ながらケア」こそ、産後ママにぴったりのセルフケアスタイルです。
こんな方に特におすすめ!
- 産後、尿もれやお腹のたるみが気になる
- 骨盤の不安定感や腰の重だるさがある
- 運動する時間が取れない
- 授乳中も“自分のため”の時間にしたい
最後に:ママのカラダも大切にしていい
赤ちゃんとの時間はかけがえのないもの。 でも同じくらい、ママ自身の心と体も大切です。 日常の中に「ながらケア」を取り入れて、無理なく、気持ちよく、カラダを整えていきましょう。
【カイロ先生の体なび】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
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