夜中に足がつるのはなぜ?|こむら返り(腓返り)の仕組みを解説
はじめに
夜中、突然ふくらはぎに激しい痛みが走って飛び起きたことはありませんか?
一般的に「足がつる」と呼ばれるこの症状は、「こむら返り(腓返り)」と呼ばれています。
特に夏は、「最近よく足がつるようになった」という相談が増える時期です。
実は、こむら返りは単なる筋肉疲労だけでなく、水分やミネラルのバランス、神経の働きなど、さまざまな要因が関係して起こります。
今回は、こむら返りの仕組みと、夏に起こりやすくなる理由について解説します。
こむら返り(腓返り)とは?
こむら返りとは、筋肉が自分の意思とは関係なく急激に収縮し、元に戻らなくなった状態のことです。
特にふくらはぎの筋肉(腓腹筋)で起こることが多く、「足がつった」と感じる強い痛みを伴います。
数秒から数分で落ち着くことがほとんどですが、痛みのあとに筋肉の張りや違和感が残ることもあります。
なぜふくらはぎで起こりやすいの?
ふくらはぎは、歩く・立つ・階段を上るなど、日常生活の中で頻繁に使われている筋肉です。
また、「第二の心臓」とも呼ばれ、足から心臓へ血液を押し戻すポンプの役割も担っています。
そのため、
- 長時間の立ち仕事
- 歩きすぎや運動後の疲労
- 運動不足による筋力低下
筋肉と神経のバランスが崩れると起こる
筋肉は、「縮める」と「ゆるめる」という神経の働きによってスムーズに動いています。
通常は、
- 「縮みなさい」という指令
- 「ゆるみなさい」という指令
しかし、何らかの原因でこの調整がうまくいかなくなると、筋肉が過剰に収縮したままになり、こむら返りが起こると考えられています。
夏にこむら返りが増える理由
① 汗による水分不足
暑い季節は汗をかく量が増えます。
汗と一緒に水分が失われると、筋肉や神経の働きに影響が出やすくなります。
「喉が渇いていないから大丈夫」と思っていても、気づかないうちに脱水が進んでいることもあります。
② ミネラルバランスの変化
汗には、水分だけでなくナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの電解質(ミネラル)も含まれています。
これらは神経や筋肉の働きを支える大切な成分です。
大量の発汗によってバランスが崩れると、筋肉が興奮しやすくなり、足がつりやすくなることがあります。
③ 冷房による冷え
エアコンの効いた室内で長時間過ごしていると、足元が冷えて血流が低下しやすくなります。
特に就寝中は体温が下がるため、冷えの影響を受けやすくなります。
「夏なのに足が冷える」という方は、こむら返りにも注意が必要です。
④ 疲労や運動不足
筋肉を使いすぎた後だけでなく、逆に運動不足でもこむら返りは起こりやすくなります。
筋肉の柔軟性が低下すると、ちょっとした刺激でも筋肉が過剰に反応しやすくなるためです。
こんな場合は医療機関へ相談を
こむら返りの多くは一時的なものですが、次のような場合は医療機関への相談も検討しましょう。
- 毎日のように繰り返す
- 痛みやしびれを伴う
- 足のむくみが強い
- 力が入りにくい
- 安静にしていても改善しない
気になる症状が続く場合は、自己判断せず相談することが大切です。
まとめ:
こむら返りは、筋肉と神経のバランスの乱れによって起こり、夏は汗による脱水やミネラル不足、冷房による冷えなどが重なって起こりやすくなります。
日頃からこまめな水分補給や適度な運動を心がけることが予防につながります。
次回は、「足がつりやすい人に|寝る前3分のふくらはぎストレッチ」と題して、自宅で簡単にできるセルフケアをご紹介します。夜中のつらいこむら返りを予防するために、ぜひ取り入れてみてください。
【健康コラム】は、毎週火曜に「体のしくみ・メカニズム」視点から、
土曜には「自宅でできるセルフケア・ストレッチ」をご紹介しています。
